「働くネイリストもお客様も、皆が幸せになれるお店を作りたい!」~ネイリスト、木下侑希さんpart-1

トップの超力作ネイルアートは、昨年オンライン開催されたアジアネイルフェスティバル、チップアワードで1位に輝いた木下侑希さんの作品。

「この競技はこれまで何回もエントリーしていましたが、本当に何も結果を残したことが無かったのでこの受賞はとても嬉しく思っています」

デザインにモチーフとして多数用いられている金魚は、ペイントや3Dなどの技術をフルに使った会心の作です。

「ネイル以外の技術も必要になるので難易度の高い競技ではありますが、ネイリストとしてどんな技術も無駄になる事はないと思うので今後もトライしていきたいです」とかなり前向きな木下さん。

当サイトでも取材しましたが、木下さんは今年8月にネイルサロン『アリスネイルズ』を立ち上げました。

木下さんは、ネイリストを始める前は、ミュージカルの役者として仕事をしており、他にテーマパークスタッフなども務め、お客さんを笑顔にする事や喜んでもらうことに生きがいを感じていたそうです。

「その頃からネイルは好きで、セルフネイルをしたこともあったんですが、自分の不器用さに絶望してセルフネイルキットを全て捨ててしまいました(笑)」

その後もネイルを続け、ネイルサロンに通っていましたが、毎回ネイルのデザインを描いて持ち込んでいたそうです。

ある日、いつも通っているネイルサロンのスタッフに「それだけアイディアがあるならネイリストに向いてる」と言われ、話を聞きネイルスクールの存在を知ります。

「それまで不器用な自分がネイリストになるなど微塵も考えていませんでしたが、ネイルの世界に踏み入れてそろそろ5年になります。

あの一言がなかったら未だにお客様側の席に居たかも知れません」

「スクール卒業する時は在校中の目標だった『ネイティフルコンテスト』で優勝する事ができて、希望に溢れていました。

卒業後、オーストラリアのネイルサロンでの勤務が決まっていたのですが、出国予定の2週間前に、コロナの影響で入国禁止になってしまい、慌てて日本のネイルサロンに雇って頂きました」

サロンワークでは毎日「ネイリストをやめろ」「才能がない」「努力が足りない」と怒られて、それまでの苦労や練習などの努力も恥ずかしくなり、2ヶ月もした頃には完全に自信を失ってしまった木下さん。

ネイル自体、もうやめようかと思った頃に「これ以上雇えない」と働いていたサロン2店舗を同時期にクビになり、本当に恥ずかしくて毎日泣いていたそうです。

そんな時、サロンワークで知り合ったお客さんがインターネットで検索して木下さんを発見し「またネイルをやって欲しい!」と連絡をしてきて、自宅で細々とネイルを再開。

いろいろ話をしているうちに、サロンワークで辛い思いをしているネイリストが自分以外にも多いことを知ります。

「働く人が幸せじゃないお店でお客様を幸せにすることはできないと思い、『お客様を幸せにするネイリスト』を目指すことを決意しました」

ネイリストという職業は、木下さんのそれまでのお仕事と通じる物があったようです。

その後、「働くネイリストもお客様も、皆が幸せになれるお店を作りたい!」という思いから、奮い立って自身のサロンをオープン。

「私のお店はまだまだ小さいですが、働くスタッフたちも私も仕事に誇りを持ってお客様を幸せにしたいと思っています。

オーナーになったからにはご来店いただく全てのお客様も、スタッフも全員を幸せにすることが私の使命だと思っています」

チャーミングな笑顔を見ていると、なんだか木下さんのサロンに行くと本当に幸せになれそうな気がします。

こちらは木下さんがスクール在籍中に出場した、東京ネイルエキスポ『ネイティフル』ジュニア部門で1位に輝いた作品。

ネイティフルコンテストは、ネイル、メイク、コスチュームのトータルで審査される、ハイレベルな競技です。

「ネイルスクール以外にもメイクの学校にもいき、プロメイクの基礎を学びました。

何より、準備も制作も一番大変な大会だったので優勝できたことは何より誇らしく感じます」

先の作品といい、この作品といい、クオリティーがかなり高いですが「実は特にアートは習っていないんです(笑)」と言う木下さん。

しかもこの競技のためにメイクの学校まで通ったそう。

「私は必要なものは必要な時に学ぶスタイルです。

私自身、どちらかと言えばネイリストより『芸術家』に近いかなと思っています。

芸術にとって「高い技術」はとても大切な要素で、高い技術のない芸術はただの感情の叫びでしかありません。

芸術家として技術の鍛錬を終わりなく続けていくことが『アーティスト』を語る上で必要だと思うので、常に必要なものを学んでいくスタイルをこれからも続けていきたいと思います」

サロンワークではみんなを幸せにする「ネイリスト」であり、作品作りではストイックな「ネイルアーティスト」の木下さん。

ここで紹介したネイルアート作品はサロンで実物が見れます。

一度、木下さんの笑顔と作品を見に行きたいですね。

ネイルサロン『アリスネイルズ』の詳細はこちら↓
https://alicenails.jp

サロンのレポートはこちら↓
https://nail-journal.jp/salon/sl71

ネイティフル1位の詳細はこちら↓
https://www.nail.or.jp/nailevent/nailexpo19/winners/index.html#n2

アートチップアワード1位の詳細はこちら↓
https://www.nail.or.jp/nailevent/nailfestival21/winners/index.html#at

(Part-2に続く)

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